そばになるまで

深大寺そばの特徴

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そばの種

深大寺周辺の土地や気候はそば作りに適しています。

1.そばは朝霞出るような地域が良く当地区は最適です。
2.昼と夜の温度差が5度以上あります。
3.夏にはとても冷たく冬には暖かく感じるような、常に水温が17度位の湧水が重要です。
4.土地がやせていることです。
   【高橋金平さん談 】

種まき(8月中旬)

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ボランテイアの皆さんに、種まきの手順を説明しています。

秋の初霜がおりる日から数えて75日~85日前に種をまきます。野菜や大豆などを作ったあとなら肥料はいりません。
種をまいたら雀やハトに食べられないよう、地面から30cm~1mの高さに網を張っておきます。
注;雑草もあまり生えません(大きくなるのが早く太陽の光を独り占めにしてしまう為・・ほかの植物は光が当たらなく生長しなく枯れてしまいます)
タデ科の作物で、虫の被害にもあいにくい。
蓼(たで)食う虫も好き好きと言われ・・たいていの虫は嫌って食べません)

生長

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調布市内のソバ畑が開花しました

とても生長が早く、種まきから19日で花芽がでて、70日もするともう実がなります。こんなに早いので長野の戸隠などの高冷地では、春と秋の2回も収穫ができます。

そばの葉は,薄くて柔らかくハートの形をして、つぼみがつく頃には3日に一枚くらい猛スピードで葉がでます。
(イネは5~6日に1枚)
(土の養分が多すぎると葉ばかり茂って実ができません)花が咲き始める頃の若葉は、おひたしにするとおいしいといわれています。

そばの花が満開になりました。

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城址の神代植物公園・そば組合・小学校のそば畑

2種類の花(めしべの長い長花柱花と
めしべの短い短花柱花)をもった株があり、同じ株にある花の花粉とめしべでは、たとえ受粉しても実がなりません。
そこでミツバチなどの昆虫が大活躍。
そばの花は朝7時頃咲きます。
1時間後葯(やく)が開いて花粉が外に出ます。
丁度この頃、蜜を吸いに虫がやってきて、
花粉を花から花へと運び、受粉を助けます。

収穫・脱穀

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一味会と協力者の皆さんの収穫風景

収穫の目安:
一番上の花房の実の半分くらいが黒くなったら、株元をハサミなどで切って収穫します。
遅れると実がパラパラ落ちてしまいます。

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収穫したら、下にビニールシート等を敷いて天日干しにします。この時もまだ光合成していますので、さらに実が膨らみます。10日位行います。
充分乾燥したら、棒などで叩けば実が落ちます。これが玄そば(そば殻がついたそばの実)になります。

 石臼でそばの実をひいています。

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深大寺そば祭りにて、参加者の石臼体験風景

そばの実(玄そば)を一升瓶に入れて、
棒でつついて、周りの固い皮(そば殻)をとります。
玄そばからそば殻を取り除いたものが、
ソバ米(こめ)です。


石臼で製粉

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高橋金平さんのそば粉つくり風景(深大寺水車小屋にて)

石臼は、脱穀も製粉もできる道具です。
荒めにひくことで、ソバ殻とまるごとのそば米といくつかにわれたそば米にわかれます。

そのソバ粉で、さらしな粉や一番粉、二番粉、三番粉にひきわけます。