白組

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 白組は、映画やテレビなどの各種アニメーション、特撮、画像合成などの技術を得意としている映像製作プロダクションで、調布はこの白組の主力スタジオです。
 但し、掲載中の情報は2005年時点の情報であり、白組はその後「ALWAYS 続・三丁目の夕日」、「ALWAYS 三丁目の夕日'64」、「永遠の0」、「海賊とよばれた男」の映画製作でも注目されています。

<スタジオ見学記>

 京王多摩川駅から徒歩5分。穏やかな雰囲気に包まれたカフェのような会議室で、所長の月岡英生さん、総務の花沢奈津子さんにお話を伺いました。 調布に白組のスタジオができてから今年で19年、実際にスタッフが働きはじめてから15年たつそうです。調布は映画の街としての歴史が長いので、まだ新しく入ってきたほうですね、と月岡さん。それでも白組創立からおよそ31年経つので、半分以上はお付き合いしていたのではないでしょうか。
 実は、建物の倉庫内にはところせましと、年代ものの編集機器や映写機などの機材や、映画に実際に使用されたミニチュアやセットがあります。
 映画「ジュブナイル」(2000年7月公開/香取慎吾主演)に出てくるロボットや宇宙人、映画「リターナー」(2002年8月公開/金城武主演)の飛行機やマシーン、映画「ALWAYS 三丁目の夕日」(2005年11月公開/吉岡秀隆主演)の上野駅のミニチュアセットなど、観た人にとってはちょっと興奮してしまうような貴重なものが残っています。
 これらの劇場長編映画の監督をされた山崎貴さんは、白組調布スタジオのスタッフです。もしかしたら、京王多摩川の駅前で、すれ違っているかもしれませんね。
 会議室の通路には『カット割り』と呼ばれる工程表もホワイトボードに貼ってありました。
人間の歩行をパソコン上で再現して上野駅のミニチュアセットでほんとに歩いているように合成するなど、びっくりするようなスペシャルエフェクト技術を持っている方もいらっしゃいます。木工室・金工室のような部屋もあり、『東宝大工センター』でお買い物したのか、袋が沢山ありました。
 自作のミニチュアを見る月岡さんの眼などはまるで、わが子を愛しむような優しさに溢れていました。 ここでは人間の手で造形する伝統的手工芸とCG、画像合成などの最先端技術の絶妙な組み合わせで作品づくりが行われている印象でした。
 最後に見学した一階には撮影用のメインステージがあり、このスタジオの特徴でもある、床に固定された12メートルのレールの上を走るモーションコントロールカメラが設置されていました。 上の階で作成した立体物をここに持ち込み、実際に撮影しすぐにまたCGチームでチェックする、など即時対応が売りのひとつになっているようです。
映画産業の広がりを目の当たりにしました。

<後日記>

 白組訪問の後、「Always3丁目の夕日」を観賞しました。 全体としての仕上がり具合は素晴らしいものでしたが、特に、白組で、模型で見た“上野駅”、や“町並みを作る1軒1軒の家”が実写との組み合わせでこのようになった、という驚きと感動をおぼえました。

基本情報

所在地 調布市多摩川 5-20-1
ホームページ http://shirogumi.com/
問い合わせ: 調布市立中央図書館 地域情報化担当
042-441-6181
作成年月 2006年1月
更新年月 2017年2月
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