大岡 信

<作家紹介>

 1931年(昭和6年)静岡県三島市に生まれ、東大文学部国文科卒業。
在学中に日野啓三らと「現代文学」を世に出しています。卒業後谷川俊太郎らの雑誌「櫂」に加わり、詩作に精進しました。二十一歳のとき処女詩集「海と果実」を発表し、詩人として、彼自身の詩風を確立したといわれています。
 その後、詩作や評論を発表する都度に評価をたかめ、国内・国外より十にあまる賞を受賞しました。
 その功績により1997(平成9)年文化功労者となり、日本芸術院会員となって、斯界に重きをなしています。
 朝日新聞の朝刊一面に連載中(今中断していますが近く再登場する予定)の「折々のうた」は、掲載を始めてから三千数百回、朝毎に一首一句にこめられた日本の詩心のありどころを捉え伝えて、近来の名読物となっています。
 現在は、都内千代田区飯田橋に移り住んでいますが、数年前までは深大寺近くに住んで、仕事をしていました。調布市民に馴染み深い方です。 (久米)

<受賞作品・賞>

・歴程賞  『蕩児の家系』            1969年(昭和44年)
・読売文学賞(評論伝記賞)『紀貫之』   1971年(昭和46年)
・無限賞  『春 少女に』            1979年(昭和54年)
・菊池寛賞 『折々のうた』            1980年(昭和55年)
・現代詩花椿賞『故郷の水へのメッセージ』  1989年(平成元年)
・フランス文学芸術シュヴァリエ徽徽章    1989年(平成元年)
・芸術選奨文部大臣賞『詩人・菅原道真』    1990年(平成2年)
・東京都文化賞                  1993年(平成5年)
・詩歌文学館賞(現代詩部門)『地上楽園の午後』  1993年(平成5年)
・フランス芸術文化オフィシェ徽章        1993年(平成5年)
・日本芸術院賞・恩賜賞『詩人および評論家としての業績』
1995年(平成7年)
・ストルーガ詩祭金冠賞(マケドニア)     1996年(平成8年)
・朝日賞                     1997年(平成9年)

基本情報

問い合わせ: 調布市立中央図書館 地域情報化担当
042-441-6181