江國 滋(えくに しげる)-染地

<作家紹介>

 1934(昭和9)年東京で生まれました。慶応大学を卒業、新潮社に入社して『週刊新潮』の編集をしていましたが、1975(昭和50)年新潮社を退社し、随筆や紀行文、評論で活躍するようになりました。滋酔郎という俳号で俳句にも親しみ『俳句とあそぶ法』などの俳句に関する著書があります。
また『日本語八ツ当り』はベストセラーとなって文名をたかめました。このほか海外紀行や落語の話など多数の著書があります。
 1988(昭和63)年調布市染地に転居し、1997年(平成9年)食道癌で亡くなるまで、この地を終の地として住んでいました。調布に住まれるようになってから、亡くなるまで幾度か調布市文化会館たづくりで講演されており、亡くなる年の新春にも、俳句や旅行などの話をされています。多方面の才能をもちながら、生涯を趣味人としてすごされたスマートな都会人でした。児童文学作家として活躍している江國香織さんは、江国滋の娘さんです。



        おい癌め酌みかはさうぜ秋の酒    滋酔郎             (久米)


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基本情報

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