高津装飾美術株式会社と芸能美術文庫 PAL

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映画やTVの装飾や小道具の提供のほか、資料館やテーマパークの展示装飾、イベントのプロデュースなど手がけています。さらには芸能美術文庫PALの展示運営もしています。

歴史と現況

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京王線布田駅と国領駅の調度中間あたりの旧甲州街道沿いに、映画やTVで使用する小道具や装飾を提供する高津装飾美術株式会社と同社が運営している芸能美術文庫PALがあります。同社は大正7年(1918年)に京都で設立された高津小道具店が、昭和9年(1934年)に日活現代劇部門の東京移転に伴い開設した東京営業所から発展してきました。
高津装飾美術株式会社にはオフィスビルの他、その隣に敷地面積が1500の3~4階建て建物が2棟あります。この2棟の建物の中に、映画やTVで使用する小道具が所狭しと保管されています。これらの小道具は、映画やTVの製作で要求されると、それに適した小道具を選んで提供するそうです。 オフィスビルの向かい側には、同社が運営する「芸能美術文庫 PAL」(入場有料)があります。ここは、芸能美術を担う人々に勉学研修の場として、また歴史、美術風俗、民俗学などを子供から大人や老人まで楽しく学べる場として1998年(平成10年)に開館されています。展示物の中には映画テレビで実際に使用された小道具があります。

総務人事課長高橋省慈さんの話

高津装飾美術株式会社には日本映画誕生以来、日本の映画産業の装飾分野を担い、時代劇から現代劇、SF物特殊撮影など、あらゆる作品の小道具を一手に引き受けてきた実績があります。また、現在ではTVの在京6局の番組制作で必要な装飾品を提供しており、テレビ番組の陰の大きな力となっています。
特に刀や甲冑などの武具の装飾と製作では日本一と自負しています。
最近では、イベントなどの装飾にも積極的に取り組んでいます。例えば、時代もの武者行列で使用する甲冑や衣装、かつらなどの提供からそのイベントのプロデュースまでを手がけています。
高津装飾美術株式会社には、日本映画の最盛期の時代から小道具一筋で仕事をしてきた熟練の方々がいましたが、その方々も高齢により退職されており、その技術を若い人に引継ぐことが重要です。

基本情報

所在地 調布市 国領町 1-30-3
TEL

ホームページ http://www.takatsu-web.co.jp/
問い合わせ: 調布市立中央図書館 地域情報化担当
042-441-6181
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